フタル酸の危険性を把握してROHS指令の規定を守る

ROHS指令で指定されている物質は、フタル酸とまとめて分析依頼できる

フタル酸の危険性を把握してROHS指令の規定を守る

研究

フタル酸とは?

フタル酸はベンゼン環にカルボン酸が2つついている構造を持った化合物であり、狭義的にはオルト位つまり隣り合った場所にカルボン酸があるものを言います。しかしメタ体やパラ体の他の異性体を含めたベンゼンジカルボン酸の総称をフタル酸と呼称されることもあります。

フタル酸の持つ危険性

フタル酸はこれまでの調査、研究結果から3つの危険性を秘めていることが分かっています。1つ目はアロマターゼの活性に影響する可能性があること、2つ目は甲状腺ホルモンの生成を阻害する可能性があること、3つ目は脳の活動を撹乱させる可能性があることです。

フタル酸の具体的な分析方法

フタル酸が含まれたサンプルをはじめに凍結させます。その後凍結させたサンプルを粉砕し特定の溶媒を用いて溶液抽出を行っていきます。抽出方法にはソックスレー抽出や超音波分解が良く用いられます。その後溶液を濃縮させてガスクロマトグラフィーで分離させ質量分析計で分析を行います。

分析に必要な費用の目安

フタル酸の分析に必要な費用はフタル酸を分析する項目数によっても異なりますが、フタル酸のみであれば大体は3万円から5万円くらい費用がかかります。ROHSに指定されているその他の物質も同時に分析するのであればもうすこし費用が必要です。

フタル酸分析に関するQ&A

分析対象のフタル酸ってどんな用途でつかわれているの?

フタル酸の主な用途は、軟質塩化ビニールとして天井材などの建材、自動車の内装材などです。また、塩化ビニール以外にも塗料や接着剤、コンデンサーの誘導体としても使用されています。

フタル酸分析にはどれくらいの日数がかかるの?

フタル酸のみの分析であれば標準の納期は10営業日前後です。その他の分析と物質と同時に分析を行うのであれば13営業日前後がかる場合が多いです。

フタル酸分析はいつから必要になったの?

ROHS指令が改正され2015年6月に制限物質としてフタル酸が追加されました。2019年7月以降にEUで販売される電気電子機器からは使用が制限されますのでそれまでには分析をしておく必要があります。

フタル酸の規制値は?

ROHS規制によるフタル酸の含有量規制値は0.1wt%つまり1000ppmとなっています。この値は鉛や水銀などの重金属及びポリ塩化ビニールなどの臭素系難燃材と同じ規制の値になっています。

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