中国の規制対象は電子情報製品のみですが、EUのROHS指令では交流1,000V、直流1,500V以下の電気・電子製品全般が対象となっています。
EUのROHS指令では、規制の仕方として含有制限をする事に力を入れています。一方、中国のROHS指令では含有していない事を表する義務が優先されています。
ROHS指令は、基本的に4年に一度見直しが行われます。実際に、当初の施行後1度見直しが行われていて、2019年7月からはフタル酸エステル類の4物質も有害物質として指定されます。
基本的には、EU諸国でのみの適用となります。しかし、ヨーロッパ市場は大きいため事実上世界標準になったのと変わらないインパクトとなります。
今後、EUに輸出する全ての製品が対象となりますので、新製品・従来製品に関わらずROHS指令に適合させる必要があります。よって、従来製品についても対策が必要です。
ROHS指令とは、欧州連合による指令で、電気・電子機器において特定有害物質の使用制限が定められたものです。2003年の2月13日にこの内容は決定され、2006年7月1日より施行が始まっています。現在は、鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・ポリ臭化ビフェニル・ポリ臭化ジフェニルエーテルが特定有害物質として指定されています。
ROHS指令に違反した場合は、国によって金額が異なりますが、多額の罰則金が課せられます。また、該当製品の出荷停止命令や、回収命令が出されます。なお、違反した製品の写真や型式などが公開されますので、違反をした場合はその企業のイメージが下がってしまうことが多いです。